医療情報
禁煙外来好評で83%の方が成功しています。たばこ1日1本でもリスクがあります。
たばこを1日1本でも吸う人は、吸わない人に比べて心筋梗塞や脳卒中などの危険性が1.3~1.6倍に高まるとする研究結果を、ロンドン大などのチームが発表しました。チームは「病気のリスクを下げるには、たばこの本数を減らすのではなく禁煙するべきだ」としています。
心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクは、たばこを1日1本吸う男性は1.48倍、女性で1.57倍でした。1日20本では、男性で2.04倍、女性で2.84倍に高まりました。1日20本吸っていた人が1本に減らしても、リスクは20分の1に下がることはありませんでした。脳卒中のリスクは、1日1本の喫煙で男性は1.25倍、女性は1.31倍でした。
加熱式たばこで考えると、有害物質が少なくても、人体への害がそれほど減らない可能性を示しています。
加熱式たばこや電子たばこといった新型たばこは、「煙が出ない」「においが少ない」「部屋の空気を汚さない」ことをうたっているが、実際には発がん物質や刺激成分を含むエアロゾルが空気を汚染し、現状の分煙方法では完全には受動喫煙を防げません。「ニコチンを含まない」はずの電子たばこでも、微量ながらニコチンを含む製品が半数近く占め、また禁煙を目指す段階としても有効性は低いです。