医療情報
子ども手足麻痺急増
子どもの手足に急に麻痺が出る「急性弛緩性麻痺」の報告数が、10月頃から増加しています。
原因として、エンテロウィルスD68の感染が指摘されています。
小児麻痺とも呼ばれるポリオや、手足口病を引き起こすウィルスの仲間です。ポリオ類似様症状もあり、咳の飛沫などで感染し、夏から秋に流行します。発熱など、風邪に似た症状が出ますが、対症療法しかなく、ワクチンもありません。
各地の医療機関から今月6日までに、呼吸器の病気を含めてウィルスの検出が26件報告されました。
285件報告された15年は、すべてがエンテロウィルスD68との関連があると確認出来ていませんが、流行のあった8~12月に手足の麻痺が出て、脊髄に異常があった人が約60人に上りました。半数以上が5歳未満だったそうです。その多くに麻痺が残っています。